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君の髪の潮の香りが 消えないうちに
夏が急いで過ぎて行く
僕の背中の日焼けのほてりが さめないうちに
秋が早足で訪れる
人気途絶えた砂浜に
夏のなごりの麦わら帽子
ポツンとひとつ打ち上げられる
耳を澄ませば聞こえてくる 君の笑い声
目を閉じれば君の笑顔
いつの間にか聞こえなくなった 蝉しぐれ
森の木立に秋の風
傾きかけた道しるべに
夏を惜しむ夕立が
いつしか涼しげに降り始め
人気途絶えた砂浜に
夏のなごりの麦わら帽子
ポツンとひとつ打ち上げられる